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琴言譚[きんげんたん]

今、救世主なら語る

ローマは休日で滅んだ

働き方改革が社会的な流れになりつつある。「1日の労働時間を8時間」と定める現行の労働基準法の順守を促すもので、大企業を中心に「休むことはいいことだ」といわんばかりに半ば強制的に社員を早く帰す会社が急増している。余暇を楽しみ、明日への英気を…

ゴルフプレー代 51兆円なり

日本の安倍晋三首相がトランプ米大統領とフロリダ州パームビーチで約5時間、ゴルフに興じた。ホワイトハウスで会談後、大統領の専用機でトランプ氏の別荘に移動、常の1・5倍の27ホールを回る盛り上がりぶりに政府関係者や経済界は「日米の絆が一段と深…

陰にいるのはコイツらだ(下)

●カジノの裏に孫正義がいた 「シンゾウ」――。トランプ米大統領は安倍晋三首相のことをこうは呼ばない。先進国のトップの中で日本がいち早く米国詣(もう)でを果たし、日米の友好関係の大切さをいくら説いてもだ。しかし、ソフトバンクグループの孫正義社長…

陰にいるのはコイツらだ(上)

米国の第45代大統領に共和党のドナルド・トランプ氏(70)が20日正午(日本時間21日午前2時)、就任した。「米国第1主義」を掲げ、これまでの世界の潮流を完全否定するトランプ氏。それにしてもいったい就任前にこれほど注目された大統領はいただ…

ジャパニーズ・トランプはいないのか

「想定外」――。2016年を象徴する言葉を1つ挙げるとするなら、この言葉になるだろう。英国の欧州連合(EU)離脱、米大統領選でのヒラリーの敗北など今年は想定を覆す事件が勃発し続けた。しかし、目立たないが決して見過ごしてはならないのが日本が引…

プライドはないのか

世界が驚いた。国連総会第1委員会(軍縮)で核兵器を法的に禁止する「核兵器禁止条約」について、日本がこれを議論することに反対したのだ。非核三原則を国是とし平和国家としての地歩を固めてきた日本。その日本が核兵器保有を認めたことで日本は完全に信…

ソロスが間違えた

天才投資家ジョージ・ソロス。アジア通貨危機を演出し、イングランド銀行を打ち負かしたその男が読み間違えた。米大統領選でだ。もちろん読み間違えたのはソロスだけではない。世界が間違えた。100%クリントン――。その予想が外れた瞬間は「富裕層の富裕…

文殊読みの「もんじゅ」知らず

「高速増殖炉原型炉」――。これ戒名ではない。プルトニウムとウランを混ぜ合わせたMOX燃料を使用した発電プラントのことだ。日本では福井県敦賀市で研究が進む。原発何基分もの威力を持つ増殖炉に、つけられた名前は「もんじゅ」。獅子を乗りこなす文殊菩…

島は2つで歯車を回せ

北方領土問題が解決に向け動きだそうとしている。安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領が今秋から年末にかけ会談するのを機に、日ロの政府が落としどころを探る動きを活発化させているからだ。ここは日本も分別をわきまえ歯舞、色丹の2島で合意し、両国の…

築地問題、解は『2つ』

築地市場(東京・中央)からの移転が延期された豊洲市場(東京・江東)。建物の下にポッカリと空洞が空き、水がたまっていることが判明、建設工事の談合の疑いも出てきた。迷走ぶりが際立つなかで、小池百合子知事はいったいどう決着をつけるのか。正解は「…

どう(銅)でもよくない、オリンピック

夏季五輪リオデジャネイロ大会が閉幕した。日本のメダル総数は41個で前回(2012年)のロンドン大会の38個を上回り史上最多。メダルラッシュと国は沸くが、内訳を見ると銅メダルが21個と半分以上を占め、金メダルは12個と全体の3割だ。つまりリ…

タラちゃんが危ない

政府の税制調査会が9月から所得税改革の議論を始める。最大の目玉は配偶者控除。専業主婦や年収が一定額以下の配偶者がいる世帯を抱える大黒柱の税金を軽くする制度で、安倍政権はこれを見直す方針。専業主婦がいる世帯だけを税制面で優遇する制度をやめ、…

散るぞ悲しき 

東京都知事選が大詰めに差し掛かっている。核武装もやむなしと公言する小池百合子氏が頭一つ抜けだし、これを元建設省官僚で岩手県知事時代は借金を2倍にした増田寛也氏が追う展開。つくづくこの国は「人がいない」と思うのだが、それにしても残念なのはジ…

バングラデシュ事件が暴いたJICAの闇

バングラデシュの首都ダッカでのテロ事件から1カ月がたとうとしている。外務省は国際協力機構(JICA)などと共同で、政府開発援助(ODA)事業に関する安全対策会議を開き、日本の海外援助を行う上での安全強化策を検討していくという。だが、どうも…

あなたはコーランを唱えられますか

バングラデシュの首都ダッカで日本人7人が犠牲になった人質テロ事件。事件が起きて1週間以上が経過、伝えられる凄惨さには耳を覆いたくなる。亡くなった方には心から哀悼の意を表したいが、その死を無駄にしないためにもここで指摘しておきたい。日本人は…

5兆円がまた消えた

また5兆円が消えた。国民年金などの積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が今年4月からたった3カ月間で、5兆円もの運用損を出したのである。英国の欧州連合(EU)離脱で株価が急落したのが原因だ。GPIFは昨年度も5兆円の…

200円カレーと5兆円

新潟市に本社を置く「原価率研究所」。この会社の売りは税込み1皿200円のカレーライスだ。年初にオープンした東京1号店には行列ができるという。漠然とした将来への不安を拭いきれないビジネスマンは生活防衛にやっきだ。そんな庶民を尻目に「株で5兆…

最後のサミット

「日本はケチなソロバンをはじき、小細工をした」。5月27日、閉幕した伊勢志摩サミットに対する中国外務省の公式評論である。威信をかけたサミットで日本が「小細工」をしたとは「なんたる非礼」と言いたいところ。しかし、さにあらず。確かに小細工なの…

北北北に進路をとれ

安倍晋三首相が1日から7日まで欧州とロシアを訪問する。狙いは今月26~27日の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の地ならしだ。議長国として日本がどのように主要7カ国(G7)をさばくか、世界経済が不安定な時期だけに安倍首相の采配が注目される…

鳴かぬなら殺してしまえ、原子力規制委

権勢を誇った秦の始皇帝が最後に求めたのが不老不死の妙薬だった。その薬を探すよう命を受けた徐福(じょふく)は「薬を探す」と偽り、命からがら日本にたどり着いたとされる。傲(おご)るものの滑稽さは本人には分からない。「時間を克服することなど人に…

人が犬を噛んだ

駆け出し記者のころ。先輩から「犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛めばニュース、ニュースとはそういうもの」と教わった。もしこれがニュースの本質を言い当てているのだとしたら「川内原発が通常に稼働」がなぜニュースなのか。 ●「何もな…

資源がない国?誰が決めた!

2016年3月10日、安倍晋三首相は「日本は資源がない国」と言い切った。あれ?安倍さん「それって本当ですか?あなたは地面を掘ってみましたか?」これは東京電力福島第一原子力発電所事故から5年となるのを前に安倍首相が記者会見した時の話。滋賀県の大津地…

狼は羊の皮をかぶって忍び寄る

人類史上初めての原爆投下という悲劇を被った日本。投下の場所が広島と長崎だったのはなぜかご存じか。答えはその地名にある。「広島」は昭和天皇である「裕仁(ひろひと)」、「長崎」はその皇后である「良子(ながこ)」を象徴する地名。だからこそ、そこ…

ミサイル?「Et alors(それが何か?)」

北朝鮮が動いた。日本政府は2月10日、北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射に伴い独自制裁の強化を決定したが、これに対し12日、拉致問題を含む日本人の調査を全面的に中止することを決めたのだ。朝鮮中央通信が伝えた。今回の日本政府の北朝鮮に対する行動…

クリントンメールが暴いた真実

メール問題で苦戦を強いられているヒラリー・クリントン前米国務長官(68)。2月9日に東部ニューハンプシャー州で開いた大統領選の予備選では予想に反して民主党のサンダース上院議員(74)に敗北を期してしまった。私用メールのアドレスを公務に使う…

集団的自衛権が引き寄せたもの

北朝鮮が国際海事機関(IMO)に対し「人工衛星」を打ち上げると通告してきた。北朝鮮の場合、この「人工衛星」なるものが米国本土まで攻撃できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)を意味することは衆目の一致するところ。それ自体に驚きはないにもかかわら…

金くさい「郵貯の7人の侍」

ゆうちょ銀行で外部人材の登用が進んでいる。6月に元ゴールドマン・サックス証券副会長の佐護勝紀氏を副社長として迎え入れたのを始め、これまでに7人がゆうちょ銀行入りを果たした。長門正貢社長は彼らを「7人の侍」とし、運用収益の向上などを託す考え…

あなたはコオロギを食べますか 

フィンランドのヘルシンキに面白いベンチャー企業を見つけたと日本経済新聞が1面で報じている。読んでみると確かに面白い。食用コオロギを育てているのだ。その数たるや50万匹。世界人口100億人時代を救うのだというのだが……。↑〈専用のコンテナを販…

自然に帰れ、東芝

東芝が米原発事業子会社ウェスチングハウス(WH)の損失を公表していなかった事実が発覚した。金額にして1156億円。粉飾決算後の損失隠しだけに東芝の情報開示(ディスクロージャー)の姿勢を疑いたくなるのだが、この問題が深刻なのはさらにここから…

中国の舌は米国の舌

中国が南シナ海で領有権を主張する「赤い舌」。9本の破線を使って海を囲い込むため「9段線」とも呼ばれる。その舌の内で今、中国の動きが活発化している。岩礁を7カ所も埋め立て人工島や滑走路まで建設するなど自由自在だ。いったい米国は何をしているの…

『公私混同』こそ大蛇のレシピ

日本郵政グループ3社が東京証券取引所に上場した。ただ、今回、売却したのは全株式の10%程度で、残り90%は日本郵政が保有したまま。依然、国有化の状態にあり、民営からはほど遠い。持ち株会社である日本郵政の西室泰三社長はとにかく早く民営化しな…

櫛名田比売が泣いている

日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命が11月4日、株式を上場する。1987年の日本電信電話(NTT)に始まった政府保有株の売却劇も、これでついに大詰め。それはあたかも足名椎命(あしなづち)、手名椎命(てなづち)の最後の娘である※櫛名田比売(く…

SUN(サン)マが決める国の盛衰

「世の中で1番さびしいことはする仕事がないことです」。福沢諭吉の「心訓」のなかの言葉である。確かに職のないことは寂しい。ただ、これは海のサンマとて同じことだ。仕事がなければサンマも寂しい。ではサンマの仕事とは……。それは人に捕ってもらうこと…

山は動かぬと誰が決めた

「バーナムの森が動かない限りあなたは安泰だ」。シェークスピアの4大悲劇の1つ「マクベス※」で主人公である王マクベスに予言者が語った言葉だ。マクベスはこの言葉で自らの治世(ちせい)の永遠が約束されたと確信したが、結果は違った。森は動いたのだ。…

禁断のイチジク、花は安倍の〝実〟内で咲く

自民党が安倍晋三首相(党総裁)の総裁再選を決めた。消費増税、マイナンバー制導入、そして安全保障関連法の成立……。いずれも戦後日本の路線を大きく転換する政治的な決断だ。それを成し遂げた安倍首相はこれから3年という時間を手に入れ、「次は憲法改正…

安保法案とサンマ1匹のリアリズム

安全保障関連法案が参院本会議で成立した。これにより日本が直接、攻撃を受けなくても米国など同盟国が他国から攻撃を受けた場合、日本が加勢し共同で反撃することができるようになる。日本が米国から一方的に守ってもらうだけの「片務性」が解消され、日本…

サンマが見限る経済大国

秋の味覚「サンマ」が異常だ。初競りで1kg7万円の最高値を付け、その後も値段がなかなか下がり切らないのだ。9月に入っても平均産地価格は前年同時期の3倍近くにあたる600円程度。東京・築地でも900円(中心値)と高値だ。中国や台湾の乱獲で日本近…

日中ガス田、日本はこうやって掘れ

緊迫感を増す日中ガス田共同開発問題に解決の糸口はあるのか。答えは「イエス」だ。「共同開発」することである。中国が話し合いのテーブルにつきもしないのにどうやって共同で開発するのか、との疑念をお持ちの方も多いだろう。しかし、できるのである。日…

1粒3000億円の生ガキ、新国立競技場は安保の生贄

東京五輪の主会場となる新国立競技場の建設計画の練り直し作業が急ピッチで進み始めた。建設費の上限は今のところ1550億円程度。7月に白紙となった最終計画案で、その1・6倍の2520億円と見積もられていた数字は「いったい何だったのか」という疑…

日中共同ガス田開発ーー夢は獏に食わせてしまえーー

日本の岸田文雄外相と中国の王毅(おう・き)外相が8月6日、マレーシアで行ったガス田開発の協議は完全に決裂した。東シナ海で中国が進めるガス田開発は本来、「日本と共同で進めることになっていたはず」というのが日本の主張。しかし、中国側が話し合い…

東芝と安倍、断ち切られた蜜月

東芝の不正会計処理事件は蜜月だった安倍政権との間にくさびを打ち込んだ。安倍政権と手に手を取り、政権の政策面を全面的に補佐してきた東芝の失墜は、アベノミクスの限界をさらけ出してしまった。東芝頼みの安倍政権は重要なエンジンを1つ失った格好だ。 …

東芝事件が狂わせたウォール街のシナリオ

歴代3社長がそろって辞任する異例の事態となった東芝の不正会計問題。グループ売上高6兆円の巨大企業の不祥事は政財界の「関係者」に大きな衝撃を与えた。そのなかでも、最も大きな衝撃を受けた1人が西室泰三※だろう。経団連副会長、東京証券取引所会長を…

東芝、粉飾事件があぶり出した「原発と米の闇」

東芝が躓(つまず)いた。組織的に不適切な会計処理に手を染め、1500億円もの巨額の利益を不正にかさ上げしていたのだ。しかも粉飾をしていた期間は辞任することになった田中久雄社長、前任の佐々木則夫、そしてさらにその前任の西田厚聡の時代にまで遡…

日本油田構想は死なず

日本で最大の油田が開発されるかもしれない――。そんな期待を込めて新潟県の佐渡南西沖で進められた調査プロジェクトがある。時は2013年。沖に30㍍離れた地点で石油・天然ガスの埋蔵を確認するための調査プロジェクトだ。残念ながら「埋蔵は確認されず…

起死回生の鉱脈は足元にあり -ーニッポンに石油が沸いた-ー

⚫️ニッポンに石油が沸いた噴き出した石油が止まらない――。何も中東の巨大油田地帯の話ではない。日本での出来事だ。2013年4月、新潟市秋葉区の住宅の敷地内から石油とガスが噴出、2年以上、たつにもかかわらず、沸きだした石油が今だ止まらないのだ。…

海洋大国ニッポン、『脱』欧米化で次代を拓け

⚫️海洋大国ニッポン、 『脱』欧米化で次代を拓け 日本は小さな島国ーー。確かにそうだ。領土面積はわずか約38万平方キロメートルと狭く、世界でみると第61番目のポジションにとどまる。ロシアの45分の1、中国や米国と比べても25分の1に過ぎない。…

日本は資源大国だ

⚫️JAZA問題が映すグローバル化の死角 「JAZA」と聞いてピンときた人はほとんどいまい。Japanese Association of Zoos and Aquariums All Rights Reservedの略だそうで、日本語では『日本動物園水族館協会』が正式名称で日本にある水族館の大半がこれ…