琴言譚[きんげんたん]

今、救世主なら語る

日本は米国の植民地です

    行く意味があったのだろうか。安倍晋三首相の訪米である。北朝鮮問題では従来通りの「圧力の維持」で進展なし、その一方で18日に米国が発動した「鉄鋼・アルミ製品の輸入制限を外すように」という日本の要求は突っぱねられた。まったく成果ゼロ。今後、日本の市場開放を議論することになる閣僚級会合の設置もねじ込まれ、むしろマイナス。国内での支持率低下を外交で取り戻す腹づもりだったのだろうが、今回もまた「国を売る」結果となった。

 

●目的は支持率アップ
いったい安倍氏は何をしに行ったのだろう。国内で財務省事務次官のスキャンダルで大揺れに揺れているというのに。ここはじっくり腰を据え、国政に専念すべきところだった。トランプ氏とゴルフ場で渡り合い、「森友学園問題」や「加計学園問題」で低下した支持率をこれで回復させようとでも思ったか。もはや国民はそこまでバカではない。
北朝鮮を巡る一連の動きを見ても日本が全く蚊帳の外に置かれ、軽視されていることはどうみても明らかだ。「米国と100%一致」を繰り返す日本などトランプ大統領が相手にするわけはないではないか。「日本は米国の植民地です」と宣言しているようなものだ。何をしても何を決めても従順で「100%一致」というような国など交渉する必要はないではないか。
それでも女々しく追いすがる安倍。トランプ氏とのゴルフで、安倍氏は数字やキーワードを書いた英語のカンニングペーパーをポケットにしのばせ、時折をそれを見ながら談笑してみせたというが、大丈夫か。いったい何を決めてきたのだ。


●成果はマイナス
今回、最も大きな安倍の失敗は鉄鋼・アルミの輸入制限を米国から突っぱねられたことだ。EUも韓国も除外されているのに、なぜ、日本だけ輸入制限をかけられのか。何時間かけてゴルフをしても、そんなことですら譲歩を引き出さなければわざわざ行った意味がない。これが安倍の実力だ。
しかも、今後の通商問題を議論する閣僚級の会合の設置が決まった。これは日本の貿易を考えるうえで極めて重要だ。今後、この会合が開かれる度に日本は米国に譲歩を迫られるだろう。そんな負のシステムの設置を安倍はねじ込まれてきたのだ。つまり、また国を売ったのだ。
考えれば当然だ。政権の足元が揺らいでいるのに、米国のような強国と台頭にやり合えるはずはない。国を売り、虚飾の「日米蜜月」を演出してみせただけ。とんだ茶番に今回も国民の税金が投入されただけのことだ。 (了)

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18日、米南部フロリダ州パームビーチのトランプ・インターナショナル・ゴルフ・クラブでゴルフを楽しむ安倍晋三首相とトランプ米大統領(内閣広報室提供)