琴言譚®︎[きんげんたん]

今、救世主なら語る

茨城沖に巨大油田、日本に石油はある

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 日本に石油は確かにある。2020年7月。それを裏付ける証拠がまた明かになった。東シナ海?いやもっと近く。茨城県北茨城市の五浦(いづら)海岸だ。ここに世界的な規模の油田がある可能性が出てきたのだ。

 

●埋蔵量950億立方㍍の巨大油田
 五浦海岸は日本画横山大観縁(ゆかり)の地。明治期の美術思想家、岡倉天心が終(つい)の住処としたことで知られる景勝地でもある。この海岸に分布する岩礁が、かつて周辺の海底に存在した石油・ガス田から湧出した天然ガスに由来することが明かになったのだ。埋蔵量にして950億立方メートル以上。巨大ガス田に匹敵する油・ガス田だという。
 存在したのは1650万年前だが、それでは「今は枯れてしまったのか」というとそういうわけではない。その周辺の茨城沖に石油、天然ガス資源が存在するポテンシャル(潜在力)は十分にあるというのだ。
 今回の発見は茨城大学大学院理工学研究科の安藤寿男教授(地質学)と北海道大学大学院理学研究院の鈴木徳行名誉教授らの研究チームによるもの。研究成果は国際学術誌「Marine and Petroleum Geology」のオンライン版と紙媒体で公開された。


●待たれる国の探査
 調査では採取した岩礁に残留する微量のガスを測定、岩礁やガスに含まれる炭素などの同位体組成も分析した。その結果、炭酸カルシウムを構成する炭素のほとんどがメタンなどの天然ガスに由来することや、メタンから生成した重炭酸イオンが海水中のカルシウムイオンと結びついて炭酸カルシウムを形成したことを確認、原油が存在していた可能性が高いと推定されるという。
 国は2019~2028年度に日本周辺の海域で5万平方キロメートルを目標に、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の探査船「たんさ」による地下資源探査を進めている。是非、この地下資源探査で今回、油田がある可能性が指摘された茨城沖も対象に加えるべきだ。茨城沖で石油があるとなれば、その経済効果は計り知れない。
 アフターコロナは確実に動乱の時代だ。経済的困窮は必ずやってくる。追い込まれればそのフラストレーションは戦争へ、戦争へと国を追い込んでいくだろう。そうなる前に、大型の公共工事、国によるプロジェクトが必要で、その1つが国による油田の開発なのだ。ちょうどこのタイミングで油田が発見されたのだ。偶然ではない。国は動くべきなのである。(了)

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